IXTの森

イギリス発保険のブロックチェーンカンパニーiX Technology Groupの情報と、プラットフォームのiXledger及びERC20トークンの$IXTに関する情報を発信していきます。

IXT ProtectのDAppコードの概要(スマートコントラクトとWebクライアント)

今回はマニアックですがIXT Protectのコードを見ていきます。(完全に自分の勉強と趣味ですので開発者以外は無視してください)

 

コードの全体概要

コードは以下に置いてあります。

github.com

上のページを開くとコードをWeb上で誰でも見ることができます。

(Cloneやdownloadすればクライアントでも見れます)

右側の方に6 days agoなどが出ていますがこれは更新された日付を表しています。(下記の例では1週間前にclient内のコードが更新されてます。)

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contributorsというところを見ると誰がコードを開発しているのかがわかります。

hcawという人とingemar-ixtという2名で作成しているようです。

(ただし通常は1アカウント1名で運用していると思いますが、1アカウントをデプロイ用で複数名で運用している可能性もあるので実際の開発者数はわかりません)

 

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話を戻すとIXT ProtectはtruffleというEthereumのDAppプログラムを作成するフレームワークを使用して作られています。フォルダーは大きく4つに別れておりそれぞれの役割は以下のとおりです。 これは典型的なDAppに見られるフォルダ構成です。

上記のコードと実際の開発を図示すると以下のようになります。

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上記のうちmigrationsとtestは特に面白くはないのでclientとcontractをそれぞれもう少し見ていきます。

 

clientフォルダの概要

ソースを見ていくとReactとSemantic UIを使って組み立てていることがわかります。

modulesの下を見ると僕らの見ているアカウントページの他にadminページがあるようです。

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componentsの下がそれぞれの部品の実体です。

f:id:ixtchihuahua:20190104162159p:plain

 

stakeコンポーネント

stakeコンポーネントの中のコードを見ていくと例えば以下の部分がdepositボタンをクリックした時に呼び出される部分です。すごい簡潔に記載されてます。

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contractフォルダの概要

contractのフォルダにはlibとmocksフォルダの他に.solファイルが3つあります。

メインは.solファイルでixtProtect.solです。

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 ixtProtect.sol

IXT Protectで使われる様々なイベントと関数が定義されています。

Event

  • MemberAdded・・・メンバー追加時
  • StakeDeposited・・・ステークデポジット
  • StakeWithdrawn・・・ステーク引き出し時
  • RewardClaimed・・・リワード要求時
  • InvitationRewardGiven・・・紹介リワード配布時
  • PoolDeposit・・・プールデポジット
  • PoolWithdraw・・・プール引き出し時
  • AdminRemovedMember・・・メンバー削除時
  • MemberDrained・・・全メンバードレイン時
  • PoolDrained・・・プールドレイン時
  • ContractDrained・・・コントラクトドレイン時
  • InvitationRewardChanged・・・紹介リワード変更時
  • LoyaltyRewardChanged・・・ロイヤリティリワード変更時

 

RoleManagerコントラクト

ロールマネージャーはOwnable, Pausable, ValidatorRoleを継承していてアドミンなどのロールを管理していると思われます(全部のコードは追ってないので間違ってるかも)

Functions
  • constructor

 

StakeManagerコントラクト

ステーキングレベルの管理をするだけのコントラクトです。

Modifier
  • isValidStakeLevel
Data
  • StakeLevel
Functions
  • constructor

 

RewardManagerコントラクト

リワードの管理を行うコントラクトです。

Data
  • invitationReward
  • loyaltyPeriodDays
  • loyaltyRewardAmount
Functions
  • constructor

 

IxtProtectコントラクト

メインのコントラクトです。ほとんどの重要な関数はここに定義されています。

Modifier
  • isNotMember
  • isMember
  • notStaking
  • staking
Struct
  • Member
Data
  • ixtToken
  • members
  • membersArray
  • totalMemberBalance
  • balance
  • totalPoolBalance
  • registeredInvitationCodes
Constant
  • IXT_DECIMALS
Functions
  • constructor
  • addMember・・・メンバー追加
  • depositStake・・・ステークをデポジットデポジットボタンをクリックされたら呼ばれる)
  • withdrawStake・・・ステークを引き出し
  • claimRewards・・・リワードを要求
  • getMembersArrayLength・・・メンバー数を取得
  • getAccountBalance・・・アカウントバランスを取得
  • getStakeBalance・・・ステークバランスを取得
  • getRewardBalance・・・リワードバランスを取得
  • getInvitationRewardBalance・・・紹介リワードバランスを取得
  • getLoyaltyRewardBalance ・・・ロイヤリティリワードバランスを取得

(admin functions)

  • depositPool・・・プールにデポジットする
  • withdrawPool・・・プールから引き出す
  • removeMember・・・メンバーを削除する
  • drain・・・緊急時のみにアドミンが実行。全ユーザーのデポジットを返金。
  • setInvitationReward・・・紹介リワードの設定

(Internal Functions)

  • cancelMembershipInternal
  • refundUserBalance
  • removeMemberFromArray
  • claimRewardsInternal
  • depositInternal

 

depositStake関数

例えばdepositStake関数は以下のようになっています。

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publicからisValidStakeLevelまではModifierと言われるチェック関数みたいなものです。

uint256からが実際の処理になります。

レベルに応じで金額をデポジットし、デポジットの開始時間としてタイムスタンプなどを記録しています。

また招待コードの記録もしています。

 

また時間があればもう少し深く見てみたいと思います。

以上です。

 

iXledger及びIXTの2018年下期まとめ

明けましておめでとうございます。

昨年はどんな1年になったでしょうか?

市場全体の冷え込みもあり方針を変更したところもありますので順に見ていこうと思います。

 

 

iX Technology Groupの再編

iXledgerはiX Technology Groupとして再編されました。

またFCAよりAppointed Representativeの認可を受けたことで保険商品を扱えるようになり、グループの業務カバー範囲が大きく広がりました。

 

ixtforest.hatenablog.com 

SelfInsuranceMarket.comのリニューアル

上期にselfinsurancemarketとの提携がありましたが、早くもQ3にselfinsurancemarket.comのリニューアルがありました。

ウェブサイトにはPowered by iXledgerとでかでかとiXledgerもアピールされてます。

kazu◢◤◢◤保険ゴリラー on Twitter: "self insurance marketのPowersd by iXledgerがリローンチした!
どう変わったというのは正直見えないw
しかし、保険のSNSとして稼働し始めた。
プロダクト無い通貨ではなく実需伴う現在の仕組みを改革するブロックチェーンとして期待!!
https://t.co/gUGbDzRQ8N

$IXT #iXledger #保険 #insurtech… https://t.co/Jpgi2G8qh8"

続々と登録企業も増えてますね。

 

気になるIXTの利用ですが、version1.0では残念ながら組み込まれてないようです。version2.0で組み込むとインゲマーも明言してるので待ちましょう。

Sally Corynの参画

 

 

Canopius(元Sompoグループ企業)のExecutive Committeeメンバーで経営企画のトップであったSally CorynがiX Technology GroupのExecutive Chairmanに就任しました。

SallyはLloyd’s のゴルフクラブの会員でもあり、業界に太いパイプがあると思われます。

まずはiX Technology Groupの戦略の練り直しを行うとの事です。

 

ixtforest.hatenablog.com

BitBnsへの上場

上期から上場のアナウンスがあったにも関わらずずっと上場せず、ホルダーからの質問によりようやくインドの取引所 BitBnsへ上場しました。

日本人にはあまり関係はないかもしれませんが、ルピーで取引ができるようです。

  

テレグラムコミュニティの刷新

元々のiXLedgerテレグラムコミュニティはiOSからのアクセスができなくなるなど問題がありましたが、改めてIXT Globalコミュニティが誕生しました。

 

 

英語ですが運営からの最新の情報が入手できます。

スキャムが多い業界ですので、できる限り一次情報を入手することをオススメします。

参加する方はこちらから入れます。 

t.me

また英語が不安な方はこちらの日本語コミュニティもあります。

t.me

IXT Protect及びPayRueの発表

IXTホルダーにとっては待ちに待ったサービスであるステーキングを含むIXT Protectというサービスが発表されました。

ステーキングしている人は年間40%の高配当を受け取れるほか旅行時の通訳サービスなども付帯してくるお得なサービスです。

また今後はPayRueを使って保険に加入したりとBtoCサービスが出てくるとのこと。

詳しくは以下のページをそれぞれ参照ください。 

ixtforest.hatenablog.com

 

ixtforest.hatenablog.com

 

NEXT.exchangeのパブリックリリース

IXT運営には直接関係ありませんが、IXTが上場していたNEXT.exchangeという取引所がパブリックリリースしました。

こちらの取引所の大きな特徴はいくつかありますが、ユーザーとしてはフィアット建て取引が豊富にあることとPayPalでの取引をサポートしているところです。 

韓国の取引所に上場する?という話もあった気がしますが、正しいソースが見つけられず。。わかる方は連絡ください。 

 

全体まとめ

当初のホワイトペーパーにあった再保険プラットフォーム構築は引き続き進めているようですが、市場全体の冷え込みや規制によりBtoBビジネス中心からBtoCビジネスも含めて提供する方針へ変更したようです。

(投資家から見れば)ある意味では当初の計画は失敗したと見ることもできますが、外的環境により柔軟に方針を変更することはどの企業によっても必要なことですので、正常なことだと思っています。

また運営は誠実にIXTが使われるサービスを開発してきており、仮想通貨業界で数少ない信頼の置けるプロジェクトだと思いますので引き続き応援していこうと思います。

 

以上です。

 

iX Technology Groupの関連会社まとめ

2017年当初のiXledgerの時からiX Technology Groupが誕生し、グループや関連会社が複雑化したのでまとめました。

会社の関連図(提携も含む)

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それぞれの会社の概要

(後ほどもう少し詳細に追記したいと思います)

iXLedger

再保険プラットフォームを開発している会社。 当初はこちらの会社での成功がICO時のホワイトペーパーでもメインであったが、規制や業界のブロックチェーンへの適用の遅れなどによりBtoCビジネスへ方針を転換。 ただし再保険を含むBtoBビジネスも虎視眈々と狙っており引き続き動きは注視する必要あり。

iX Risk Solutions

保険の運用会社。 イギリスの金融庁に当たるFCAからAppointed Representativeの資格を取得しており、保険代理店として保険を扱うことができる。

IXT, Ltd.

IXTの発行及びIXT Protectの提供を行なっている会社。 本社は英国ジブラルタルにある。

PayRue, Ltd.

モバイルの決済アプリPayRueを提供している会社。 現在は決済通貨としてBTC、ETH、IXTを採用している。

(以下は提携企業)

Gen Re

Gen Re(General Reinsurance Corporation)はアメリカに本部を置くマルチナショナル再保険会社で世界でもトップ5に入る。 ウォーレンバフェットで有名なバークシャーハサウェイの傘下にある。 iXLedgerとも戦略的提携関係にある。 https://www.reinsurancene.ws/gen-re-partners-ixledger-blockchain-life-health-insurance/

unisonSteadfast

ドイツに本部を置く世界最大のブローカーネットワーク。500を超える保険ブローカー会社が登録している。 iXLedgerとunisonはブロックチェーン分野で戦略的提携をしており、iXLedgerはunisonSteadfast向けにブローカーネットワーク管理システムの試作品を開発した。

selfInsuranceMarket.com

ロンドン、アメリカに拠点がある自家保険プロフェッショナルネットワークを提供している会社。 ウェブサイトはiXLedgerが手掛けており、CEOのDominic HighamはiXLedgerの上級顧問でもある。

FidentiaX Pte Ltd

iXLedgerと提携しているシンガポールベンチャー。 保険のポリシーを売買するプラットフォームを提供しており、ISLEYというAndroidアプリも提供中。(iPhoneアプリも開発中。) $FDX というトークンも発行している。 提携はしているものの具体的な動きはまだない。

InsChain

iXLedgerと提携している中国のベンチャー。 AIを用いた保険商品の自動開発を目指している。 $GETX というトークンも発行している。 こちらも提携以来具体的な動きはなし。

APIS

iXLedgerと提携している韓国のベンチャー。 マスターノードを立てられない小口の投資家の資金をAPISトークンとして集めて、指定したノードを立てる(ことに参加)できるサービスを提供している。 $APIS というトークンも発行している。 こちらも提携以来具体的な動きはなし。

以上です。

IXT Protectでステーキングするための手順まとめ

今回はIXT Protectへ加入するための手順をまとめます。

画面は英語ですが実際には難しくないので挑戦してみましょう!

今ならステーキ食べ放題かもしれませんよw

 

 

 

Step 1:加入画面を開く

こちらのリンクをクリックすると加入するための画面が開きます。

 

Step2: 申請する

以下のフォームで申請内容を記入します。

それぞれの項目の説明は下記にあります。

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  • First name*:名前を入力します。 例)Taro
  • Last name*:苗字を入力します。 例)IXT
  • Date of birth*:生年月日を入力します。Chromeで入力すると以下のように入ります。Safariでは「Date format incorrect」と出て先に進めなくなることがあるようですので、その場合はブラウザを変えて試しましょう。

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  • Your email*:Eメールアドレスを入力します。 例)ixtholder@gmail.com
  • Address line 1*:市区町村以下の住所を入力します。 例)1-1-1 Chiyoda-ku
  • Address line 2:マンション名、部屋番号などを入力します。戸建は不要です。 例)101 Heiwa-Mansion 
  • Town*:都道府県を入力します。 例)Tokyo
  • Postcode*:郵便番号を入力します。 例)1110001
  • Country*:国を選択します。 例)Japan
  • Ethereum wallet address*:0xで始まるイーサリアムのアドレスを入力します。 例)0xABc1234d5F7G8HI90jkl1234M56no7P8Qrs90tu1
  • Scanned copy of your passport or government issued ID*:パスポート写真をアップロードします。JPEG, JPG形式はOKでした。
  • Proof of address*:住所を証明する書類をアップロードします。Altriaさんがこれまで通った一覧をまとめてくれてます。

  • Invitation link (this field doesn't need to be filled):入力不要です。(入力されていればそのままで)
  • Please tick to consent to your data being stored inline with the guidelines set out in our Privacy policy and T&C's.:チェックします。

最後にApplyボタンをクリックすれば完了です。

 

Step3:IXTをステーキングする。

申請が承認されると営業日ベースで24時間以内にメールが届きます。

メールが届いたらMy Accountのページにアクセスします。(MetamaskかBraveがインストールされているコンピュータから実施してください)

アクセスする際にMetamaskで以下の画面が出るのでConnectをクリックします。

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すると以下のような画面にいきますのでStakeのところでステーキングしたい数を選んでDepositボタンをクリックします。

 

f:id:ixtchihuahua:20181222163604p:plain

 

 

f:id:ixtchihuahua:20181222163634p:plain

 

Depositをクリックするとまた以下のような画面が出るので確認を実行します。

確認は2回あるようですのでそれぞれ確認してください。

ちなみに最初ガス代をケチってMetamaskでフィーを変更したら20分経っても承認されず、デフォルト設定のままでやったら3分ぐらいで承認されました^^;

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全てのトランザクションがMetamaskで完了していれば無事にステーキング完了です。

 

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あとはリワードがもらえる90日後までひたすら待ちましょう!

 

以上です。

 

IXT Protect、PayRueについてのまとめ

 

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当初、再保険というBtoBビジネスから始まったIXTですが、当初よりも当局との調整や企業への暗号資産の導入に時間がかかるとのことでBtoCビジネスへ範囲を広げて検討をしてきました。

そして先日以下のアナウンスでIXT Protectというサービスと決済サービスPayRueとの連携を発表!

IXTをHODLするだけで報酬がもらえるステーキングという目玉のサービスも出てきています。

本記事ではまずはそれぞれサービスの概要を記載します。

 

 

 

1. IXT Protect(IXTホルダー向けのサービス)

サービスの概要

IXT Protectは大きく分けて3つのサービスからなります。

  1. Travel Crisis Protection Cover(旅行で困った際のサポート)
  2. Reward & Benefit(リワードと利益)
  3. Medical Protection(医療サポート)

それぞれ中身を見て行きます。

Travel Crisis Protection Cover(旅行で困った際のサポート)

  • 24時間365日でのホットライン
  • 緊急メッセージ送信
  • 旅行中の法律に関する紹介状
  • 旅行中の医療やデンタルの紹介状
  • パスポートなどのドキュメント紛失時のサポート
  • 通訳サービス
  • 渡航先のリスク診断
  • 緊急時のリロケーション
  • テロやハイジャック時の対応 

(内容は変更になる可能性あり)

 

旅行時のコンシェルジュサービスといったところでしょうか。

日本ではパックのツアーやクレジットカードの特典などではついてくるものもありますが、通訳サービスなどが無料で利用できるようなので期待です。

テロへの対応って何してくれるんでしょうね。

またこのサービスはIXTをステーキングしているだけで提供されるサービスのようで、本当に持続可能なのかが気になります。ホルダーとしては嬉しいですが持続不可能では意味がないですしね。

(この辺りはおいおいアップデートします)

 

Reward & Benefit(リワードと利益)

  • 招待時のリワード
  • 90日ごとのロイヤリティリワード(ステーキング)

いよいよきました。

IXTを1000、5000、10000保持しているとそれぞれ90日後に10%に当たる100, 500, 1000IXTを報酬として得ることができます!

すごいですね。

これらの報酬の原資はチームが保持しているプールからまずは支払われるようです。将来的に不足した場合は市場からの買い上げも検討するとのこと。

また会員は投票権もあり10000などの保持量は投票で変更もあり得るとのこと。

 

ステーキングの報酬について

10000IXTをステーキングした場合、90日ごとに1000IXT貰えます。年間で約4000IXT(40%)ですね。

今の価格だと70000円で28000円ぐらい貰える事になります。

またIXTはそもそも6000万枚しかないのでステーキングできる人数も最大6000人しかいません。

実際には流通量とリワード量から考えてどこかで買いづらくなると思います。

今なら7万円程度なので今のうちにステーキングしておいた方が良さそうですね!

 

Medical Protection(医療サポート)

最後は医療系のサービスです。

こちらはIXTを使って購入するみたいです。

  • 医療上必要な送還
  • 遺体の送還
  • 医療、デンタルの紹介状
  • 緊急医療費用の前払い
  • 医療モニタリング
  • 通訳サービス
  • 緊急メッセージ送信
  • キャッシュ前払い
  • 家族メンバーや友達の訪問
  • 子供へのリターン
  • 移動エスコート
  • 医療支払い時のサポート
  • 緊急搬送時の医療費用の前払いサービス

(内容は変更になる可能性あり)

 

上記のサービスはどうも自社で全てを立ち上げているわけではなくGriffinという会社の既存のサービスにIXTを決済やリワードでうまく統合しているサービスと思われます。

この辺りは正式発表はまだ無いので憶測です。

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どのように加入すれば良いか

IXT Protectに加入するためには以下のフローで申し込みが必要です。

  1. KYC申請
  2. IXTのステーキング

より詳しい申請方法はこちらで解説しています。

 

ixtforest.hatenablog.com

 

ステーキングする前にIXTをどこかで調達する必要があります。

元々ホルダーの人たちはたいてい10000IXTぐらいは持ってると思うけど、これから新規の人はどうやって調達するのが良いのか・・・

HitBTC、BitZ・・・どこも魔界だなぁw

IDEXやLiquid、TokenJarで安く調達できれば一番良いかもしれないですが板が・・。

 

2. PayRue決済サービスとの連携

PayRueは決済用のモバイルアプリでPayRue, Ltdが提供しています。

PayRue, Ltdはロンドンに拠点を置く企業でIngemarとMikaelにより創業されました。

先ほどのIXT Protectの医療サービスの支払いなどはこのアプリを通して出来るようになると思われますが、まだあまり情報がなさそうですね。(あったら教えてください)

 

PayRueの特徴

  • クイック決済
  • 低い手数料:1%
  • 利用可能な暗号資産:BTC、ETH、IXT
  • IXT利用時の特典:手数料が0.5%

利用可能な地域

EU, ウクライナ, ロシア, シンガポール, 韓国, 日本(2018/12/15現在)

PayRueのダウンロード

現時点ではiOSAndroidをサポートしており、以下からそれぞれダウンロードできます。

https://play.google.com/store/apps/details?id=org.payrue.app&hl=en

‎PayRue on the App Store

(PayRueの使い方は今度まとめようと思います。)

 

最後に

いよいよIXTが実需として使われるフェーズに入りました!

これはIXTホルダーとしてもブロックチェーン業界としてもイーサリアム界隈としても大きな前進だと思います。

まずは注目され使われるようになるように期待、応援しています。

2019、2020年はホルダーにとってますます楽しみな年になりそうですね。

少し早いですが皆様良いお年を!

 

以上です。

 

iXledgerのハイブリッド型ブロックチェーンの仕組み

今回はiXledger特有のブロックチェーンの使い方の話です。

 

ブロックチェーンのタイプ

ブロックチェーンには様々なタイプがあり、用途によって向き不向きがあります。

何でもかんでもパブリックに乗せれば良いというものではありません。

それぞれの特徴を見ていきます。

 

パブリック型ブロックチェーン

パブリックは皆様がよくご存知のビットコインイーサリアム(メインネット)に代表されるタイプのブロックチェーンです。

全ての取引データは公開され、誰でも見ることができます。誰でも見る事ができるので透明性があり、改ざんも事実上不可能という仕組みであり、公的に証明したいものの記録などに使える仕組みになります。

ビットコインの生い立ちや界隈のムーブメントはこのパブリックである=非中央集権であるという事がポイントになっています。

 

プライベート型ブロックチェーン

プライベート型はその名の通りブロックチェーンを個人や企業が自分の利用のためにサーバーを立てて使うことを意味しています。プライベートなので言ってしまえば改ざんも可能ですし、スケーラビリティもいかようにもなります。

プライベートが存在する理由は、処理スピードが高速なのでゲームなどのスピードを要求される場合に向いていたり、ゆくゆくパブリックに移行したいが、現状のスケーラビリティ(みんなで使うとパンクする問題)の解決を待つまでの過渡期対応などが挙げられます。

外部から見えないのでブロックチェーンである必要あるの?という問いに答えるのが苦しくなる傾向があります。

 

コンソーシアム型ブロックチェーン

コンソーシアムはパブリックとプライベートとの間になり、1企業以上の参加企業により台帳の記録をみんなで行う仕組みです。また取引を実行した企業同士のみしか取引内容を確認できないようにすることが出来たりします。

iXledgerの場合に参加企業がノードを立てているかはわかりませんが、仕組みとしてはこちらに近いイメージだと思います。

 

iXledgerでのブロックチェーンの使い方

本題のiXledgerの場合ですがホワイトペーパーの記述を見るとパブリックとコンソーシアム(プライベート)を併用しているようです。

f:id:ixtchihuahua:20181017210901j:image

 

この仕組みのメリットは以下の図になると思います。

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  1. 取引の結果として保険を誰がどのような状態で保持しているか(ポリシーステータスと呼ぶ)はパブリックに記録
  2. 見積もりや実際の取引はプライベートで記録

 

これにより公に保険を証明したいという場合はパブリックを見れば良いし、逆にそれぞれの保険金額など取引の過程は知られたらまずいという部分はプライベートで実行します。

先に述べた通りプライベートはより高速に処理できますので、ユーザビリティも保ちつつうまくブロックチェーンを利用しています。

 

またブロックチェーンの文脈でよく語られる中間業者を排除するということからブローカーがいらなくなるんじゃないの??という話が出る事がありますが、上の図を見ていただくようにブローカーもなくならず残ります。

 

iXledgerはあくまで既存の業務の非効率性を改善することを目的にしていますのでブローカーを排除するような仕組みではありません。

実際に英国のブローカーとも組んでいるという発表もありますし、SelfInsuranceMarket.comにも多数のブローカーがジョインしています。

 

現在は規制や世の中の動きでまだ完全に実用化されているとは言えませんが、これらの仕組みが世の中に受け入れられて使われると思うとワクワクしますね。

 

以上です。

 

IXTがBancorプロトコルを採用したらどうなるか

iXledgerプロジェクト自体は保険のプラットフォームとして大手ブローカーと提携したり、イーサリアムで実際に動くプログラムがリリースされたりと順調に進んでいます。

iXledger(IXT)って何!?という人はこのブログやIXTゴリラさんのPocketWPで理解するとスーっと理解できると思います。

 

しかし兼ねてから(暗号通貨としての)マーケティングが弱く、認知度が引くことにより流動性が課題でした。

 

今日は流動性を解決するソリューションとして有名なBancorというものにIXTが上場したらどうなるのか、筆者の勝手な想定で考えてみました。

が、正直難しくてなかなか理解が追いつかなかったので、間違いがあるかもしれないのでその点はご容赦ください。

 

バンコールって何?

いわゆる暗号通貨のDEX(分散型取引所)の一つです。

最大の特徴は取引相手が企業や個人ではなく、プログラムです。

なので売りたいときに売れ、買いたいときに買えます。取引相手を見つける人がないのです。

指値もないですし、価格は一つです。

これにより通常より流動性を上げることができます。

 

ここでは深くは触れませんがバンコールプロトコル自体の詳しい解説は以下の記事で @amachino さんが書かれています。

medium.com

 

バンコールへ上場する

バンコールへの上場は誰でもできますが通常は発行元が実施するようです。

上場には費用はかかりませんが準備金を用意する必要があり、BNTやETHを用意するようです。

その際に固定準備比率という数字を通常は2%〜5%の範囲で決めますが、今回は5%として説明を続けます。

 

今のIXTの時価総額はIXTが$0.1(=10円)換算でだいたい$6M(6000万トークン)です。

固定準備比率が5%の場合、時価総額に対して2.5%のIXTトークンと2.5%のBNTトークンが上場に必要になります。

2.5%は$150,000(約1500万円ぐらい)なので、それぞれ以下のようになります。

IXTトークン:1,500,000 IXT

BNTトークン:100,000 BNT(1 BNT = $1.5換算) こちらを準備金と呼ぶ?

 

なので合計で$300,000(3000万円ぐらい)ぐらいが準備金となります。

上場費用は無いですがそれなりにお金要りますね💰

 

この時、IXTとBNTをリレーするIXTBNTというリレートークン(スマートトークン)というのも出来るようです。

 

IXTを取引する

通常のホルダーはこの準備金を管理しているプログラム(スマートコントラクト)と取引を実行します。

プログラムとやり取り??の人もいるかもですが、安心して下さい。通常はこちらのバンコール取引所でできます。

 

価格は以下の算式で決定されます。

 

f:id:ixtchihuahua:20180802103729p:plain

引用元:Bancor Protocol はトークンエコノミーを支える大発明となるか?(前編) – Akinori Machino – Medium

 

これに当てはめると以下のようになります。

 

f:id:ixtchihuahua:20181007085436j:image

 

売られた場合

売りたい人はプールされた1,500,000 IXTと取引します。
みんなが売ったらすぐに準備金なくなるじゃないかという懸念がすぐに出ると思いますが、そこがこの仕組みの醍醐味です。

例えば半分売られると以下の通り分子の準備金が減って2.28円になります。
f:id:ixtchihuahua:20181007085439j:image

 

買われた場合

逆にIXTがどんどん買われて準備金(BNT)が増えていった場合は以下のように価格が最初の4.56から倍に増えていきます。

このように自動的に価格が決定される仕組みです。
f:id:ixtchihuahua:20181007085434j:image

 

ちなみに今回は準備比率が5%ではじめたので4.56円から始まりましたが市場価格は10円ぐらいなので仮にこの価格で始めてしまった場合は、最初はお得感が出てしばらくは買われることになると思います。(上場した人は安売りしていることになるので損することになる)

 

一旦、市場価格(HitBTCなど)の価格に近づくと少し流動性が安定して売買が始まるのではないでしょうか。

なので準備金はいくらでも多分良いのだと思います。

もし計算の仕方が間違っているなどあれば教えてください。

 

IXTは買いたいのに買えない状態や売りたいのに売れない状態が続いているので、こういった仕組みで流動性を上げていくなどしてもらえたら助かりますね。

 

以上です。