IXTの森

イギリス発保険のブロックチェーンカンパニーiX Technology Groupの情報と、プラットフォームのiXledger及びERC20トークンの$IXTに関する情報を発信していきます。

iXledgerのハイブリッド型ブロックチェーンの仕組み

今回はiXledger特有のブロックチェーンの使い方の話です。

 

ブロックチェーンのタイプ

ブロックチェーンには様々なタイプがあり、用途によって向き不向きがあります。

何でもかんでもパブリックに乗せれば良いというものではありません。

それぞれの特徴を見ていきます。

 

パブリック型ブロックチェーン

パブリックは皆様がよくご存知のビットコインイーサリアム(メインネット)に代表されるタイプのブロックチェーンです。

全ての取引データは公開され、誰でも見ることができます。誰でも見る事ができるので透明性があり、改ざんも事実上不可能という仕組みであり、公的に証明したいものの記録などに使える仕組みになります。

ビットコインの生い立ちや界隈のムーブメントはこのパブリックである=非中央集権であるという事がポイントになっています。

 

プライベート型ブロックチェーン

プライベート型はその名の通りブロックチェーンを個人や企業が自分の利用のためにサーバーを立てて使うことを意味しています。プライベートなので言ってしまえば改ざんも可能ですし、スケーラビリティもいかようにもなります。

プライベートが存在する理由は、処理スピードが高速なのでゲームなどのスピードを要求される場合に向いていたり、ゆくゆくパブリックに移行したいが、現状のスケーラビリティ(みんなで使うとパンクする問題)の解決を待つまでの過渡期対応などが挙げられます。

外部から見えないのでブロックチェーンである必要あるの?という問いに答えるのが苦しくなる傾向があります。

 

コンソーシアム型ブロックチェーン

コンソーシアムはパブリックとプライベートとの間になり、1企業以上の参加企業により台帳の記録をみんなで行う仕組みです。また取引を実行した企業同士のみしか取引内容を確認できないようにすることが出来たりします。

iXledgerの場合に参加企業がノードを立てているかはわかりませんが、仕組みとしてはこちらに近いイメージだと思います。

 

iXledgerでのブロックチェーンの使い方

本題のiXledgerの場合ですがホワイトペーパーの記述を見るとパブリックとコンソーシアム(プライベート)を併用しているようです。

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この仕組みのメリットは以下の図になると思います。

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  1. 取引の結果として保険を誰がどのような状態で保持しているか(ポリシーステータスと呼ぶ)はパブリックに記録
  2. 見積もりや実際の取引はプライベートで記録

 

これにより公に保険を証明したいという場合はパブリックを見れば良いし、逆にそれぞれの保険金額など取引の過程は知られたらまずいという部分はプライベートで実行します。

先に述べた通りプライベートはより高速に処理できますので、ユーザビリティも保ちつつうまくブロックチェーンを利用しています。

 

またブロックチェーンの文脈でよく語られる中間業者を排除するということからブローカーがいらなくなるんじゃないの??という話が出る事がありますが、上の図を見ていただくようにブローカーもなくならず残ります。

 

iXledgerはあくまで既存の業務の非効率性を改善することを目的にしていますのでブローカーを排除するような仕組みではありません。

実際に英国のブローカーとも組んでいるという発表もありますし、SelfInsuranceMarket.comにも多数のブローカーがジョインしています。

 

現在は規制や世の中の動きでまだ完全に実用化されているとは言えませんが、これらの仕組みが世の中に受け入れられて使われると思うとワクワクしますね。

 

以上です。

 

IXTがBancorプロトコルを採用したらどうなるか

iXledgerプロジェクト自体は保険のプラットフォームとして大手ブローカーと提携したり、イーサリアムで実際に動くプログラムがリリースされたりと順調に進んでいます。

iXledger(IXT)って何!?という人はこのブログやIXTゴリラさんのPocketWPで理解するとスーっと理解できると思います。

 

しかし兼ねてから(暗号通貨としての)マーケティングが弱く、認知度が引くことにより流動性が課題でした。

 

今日は流動性を解決するソリューションとして有名なBancorというものにIXTが上場したらどうなるのか、筆者の勝手な想定で考えてみました。

が、正直難しくてなかなか理解が追いつかなかったので、間違いがあるかもしれないのでその点はご容赦ください。

 

バンコールって何?

いわゆる暗号通貨のDEX(分散型取引所)の一つです。

最大の特徴は取引相手が企業や個人ではなく、プログラムです。

なので売りたいときに売れ、買いたいときに買えます。取引相手を見つける人がないのです。

指値もないですし、価格は一つです。

これにより通常より流動性を上げることができます。

 

ここでは深くは触れませんがバンコールプロトコル自体の詳しい解説は以下の記事で @amachino さんが書かれています。

medium.com

 

バンコールへ上場する

バンコールへの上場は誰でもできますが通常は発行元が実施するようです。

上場には費用はかかりませんが準備金を用意する必要があり、BNTやETHを用意するようです。

その際に固定準備比率という数字を通常は2%〜5%の範囲で決めますが、今回は5%として説明を続けます。

 

今のIXTの時価総額はIXTが$0.1(=10円)換算でだいたい$6M(6000万トークン)です。

固定準備比率が5%の場合、時価総額に対して2.5%のIXTトークンと2.5%のBNTトークンが上場に必要になります。

2.5%は$150,000(約1500万円ぐらい)なので、それぞれ以下のようになります。

IXTトークン:1,500,000 IXT

BNTトークン:100,000 BNT(1 BNT = $1.5換算) こちらを準備金と呼ぶ?

 

なので合計で$300,000(3000万円ぐらい)ぐらいが準備金となります。

上場費用は無いですがそれなりにお金要りますね💰

 

この時、IXTとBNTをリレーするIXTBNTというリレートークン(スマートトークン)というのも出来るようです。

 

IXTを取引する

通常のホルダーはこの準備金を管理しているプログラム(スマートコントラクト)と取引を実行します。

プログラムとやり取り??の人もいるかもですが、安心して下さい。通常はこちらのバンコール取引所でできます。

 

価格は以下の算式で決定されます。

 

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引用元:Bancor Protocol はトークンエコノミーを支える大発明となるか?(前編) – Akinori Machino – Medium

 

これに当てはめると以下のようになります。

 

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売られた場合

売りたい人はプールされた1,500,000 IXTと取引します。
みんなが売ったらすぐに準備金なくなるじゃないかという懸念がすぐに出ると思いますが、そこがこの仕組みの醍醐味です。

例えば半分売られると以下の通り分子の準備金が減って2.28円になります。
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買われた場合

逆にIXTがどんどん買われて準備金(BNT)が増えていった場合は以下のように価格が最初の4.56から倍に増えていきます。

このように自動的に価格が決定される仕組みです。
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ちなみに今回は準備比率が5%ではじめたので4.56円から始まりましたが市場価格は10円ぐらいなので仮にこの価格で始めてしまった場合は、最初はお得感が出てしばらくは買われることになると思います。(上場した人は安売りしていることになるので損することになる)

 

一旦、市場価格(HitBTCなど)の価格に近づくと少し流動性が安定して売買が始まるのではないでしょうか。

なので準備金はいくらでも多分良いのだと思います。

もし計算の仕方が間違っているなどあれば教えてください。

 

IXTは買いたいのに買えない状態や売りたいのに売れない状態が続いているので、こういった仕組みで流動性を上げていくなどしてもらえたら助かりますね。

 

以上です。

 

IXT(iXledger)が購入可能な取引所一覧

IXT(iXledger)がICOを実施してから1年が経ちましたがその間にさまざまな取引所に上場してきました。

今回はそれぞれ特徴を簡単にまとめてみます。特にこれからIXTを買おうと思ってる人は参考にしていただければ幸いです。 

今後も取引所上場は増えると思いますので増えたら可能な限り記事にも増やして行きたいと思います。

 

取引所は大別すると中央集権型取引所、ハイブリッド型取引所、分散型取引所の3種類があります。ざっくりしたイメージは以下のようになります(必ずしもこの通りでない取引所もありますが大体のイメージと思ってください)。ポイントはユーザーのウォレットを誰がどのように管理しているかです。 

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それでは順番に説明しながら紹介していきます。

 

中央集権型取引所

中央集権型取引所とは取引が高速でモバイルアプリなどもあり、使い勝手が良く現在主流の取引所です。

ウォレットを取引所全体で一つで管理しているためブロックチェーン上は移動していません。取引所内部のDB内で移動するだけなので取引は瞬間的に行えます。

しかし一旦ウォレットのプライベートキーが盗まれると会員全員の資産に影響が及びます。年明けに問題を起こしたコインチェックなども含めて日本の取引所の大半はこちらに属しています(多分)。

現時点でこのタイプの取引所でIXTの購入できる取引所は以下の三つあります。

 

HitBTC

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Bitcoin Exchange: Bitcoin, Ethereum, Monero, Zcash / HitBTC

HitBTCは取引量がトップ10に入る大手取引所です。

しかし公式から突然日本人の取引は禁止すると案内があり、今もログインしようとすると警告が出ます。

海外在住の方などは問題なく使えるかもしれません。

購入方法は以前にIXTガールさんが丁寧にまとめてくださっているので参考にして下さい。

IXTってどうやって買うの?HitBTCの登録・IXTの購入方法 - IXTガールによる仮想通貨IXT解説ブログ

 

BitZ

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Bit-Z|Z网 - 国际领先的区块链资产交易平台

こちらも24時間の取引高がトップ10に入るぐらいの取引所です。

HitBTCよりも新しい取引所でiOSAndroidのアプリもあり快適にトレードができます。

IXTの購入方法はこちらのページで丁寧に書かれています。

Bit-Z(ビットジー)でIXT(iXledger)の買い方の手順と購入方法 | 仮想通貨で稼ぐCOINZ

 

Liquid Exchange 

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Crypto and Fiat Currency Exchange | Trade with Liquid.com

旧Quioneです。

日本人も開設することができます。

日本人が購入できるペアはIXT/ETHのようですが、ログインせずにマーケット情報を見るとIXT/QASHのようなペアもあるようです。

さらに日本円での出金も可能なようです。

 

ハイブリッド型取引所

次にハイブリッド型取引所です。DEXはブロックチェーンの思想からすると理想的な取引所ですがプライベートキーの管理を個人が行うためある程度知識を前提とします。

一方、中央集権型の取引所はハッキングされると全ユーザーに被害が及ぶのが課題でした。

ハイブリットの場合は個人ごとにウォレットは存在するがウォレットのプライベートキーの管理は取引所が行います。そのため取引所がハッキングにあっても全部盗まれるリスクが中央集権型よりも軽減されるメリットがあります(管理方法によりますが)。

またユーザーはプライベートキーを管理せずにメールアドレスとパスワードのこれまでのWebシステムと類似している仕組みであるところも利便性が高いです。

今後は当面の間この形が主流になるのではないかと思っています。

 

Next.Exchange

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NEXT.exchange - Hybrid cryptocurrency exchange platform

 

2017年12月からiXledger日本コミュニティ主導で投票し見事上場を果たした取引所です。

2018/9/24時点でまだ正式リリースはされていなくNEXTトークンを保持しているユーザーにのみ開放されています。

この取引所の特徴としてはフィアット建てが普通に存在するところです。

IXTもIXT/BTC、IXT/ETHの他にIXT/USDやIXT/EURなどが存在し、IXT/JPYもサポートされる予定です。

またPayPalなどでBTCなどを購入できる予定です。

口座開設方法や購入方法の説明が記載されているページが見当たりませんでしたが、難しくは無いので是非チャレンジしてみてください。

 

分散型取引所(DEX)

分散型取引所(Decentralized Exchange)はユーザーが個別に口座とプライベートキーを管理する形式の取引所です。

中央集権型と比べるとまだ取引スピードやUXに課題があり、利用するにはそれなりに知識が必要です。

ただし個人のウォレットから直接取引ができるため、通常はユーザー登録が不要でWebサイトへアクセスするとすぐに取引できます。

※ただし最近ではKYCと呼ばれる認証が必要なところも出てきています。これはマネーロンダリング対策などのために実施しています。

 

IDEX

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https://idex.market/

イーサリアム系DEXの中では取引量がかなり多い取引所です。

利用する際にはMetaMaskなどを利用して一旦取引所のスマートコントラクトへデポジットします。

取引方法はこちらを参考にしてみてください。

分散型取引所「IDEX」の使い方:登録・入出金・取引方法を解説 - 仮想通貨の教科書

 

TokenJar

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TokenJar.IO

 

イーサリアム系DEXでは有名な0xプロトコルというものを採用している分散型取引所です。

radarrelayという0x系DEXで有名なプロジェクトとも取引プールを共有しています。

TokenJarでの取引方法というかTrustウォレットというモバイルウォレットを使った取引方法をこちらのページで紹介しているので参考にしてください。 

ixtforest.hatenablog.com

  

ixtforest.hatenablog.com

 

 

さまざまな取引所があり最初は迷ってしまいますが、現時点では取引高や使い勝手を考えると、まずは中央集権型の取引所で開始することをお勧めします。

その後慣れてきたら他の取引所でも試してみてください。

 

以上です。

 

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自家保険(self infurance)とは? SelfInsuranceMarket.comがiXledgerと提携した理由は?

SelfInsuranceMarket.comが月曜にウェブサイトをリニューアルしますが、そもそもSelf Insuranceって何?なんでiXledgerと提携したの?って思ったので調べて見ました。

 

Self Insurance(自家保険)とは?

コトバンクを見ると以下のように定義がありました。

 

企業などが不測の損害や支出に備えて、あらかじめ一定の金銭を自ら積み立てておくこと。

自家保険(じかほけん)とは - コトバンク

 

企業が自社内で積み立てておく保険というよりは貯金みたいなもののようです。

例えばトヨタのような巨大企業であればいちいち細かい労災保険を保険会社に頼るよりも社員間で保険した方が効率がいいし、財務上も多額の保険料を外部に支払うより確率的に費用が浮くというメリットがあります。

日本ではあまり流行ってないですが米国ではそれなりに採用されてるみたいです。

その辺りの理由はこの記事に詳しく書かれてます。日本でもシティバンクが広めようとしたみたいですね。

日本人は、「自家保険」の合理性を知らない | だから日本人は保険で損をする | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

しかし、「じゃあ自家保険始めよう!」となっても社内に保険の専門家がいるわけではないのでそういった際にSelfInsuranceMarket.comの登場です。

 

SelfInsuranceMarket.com(SIM)とは

SIMは上記の自家保険の専門家を検索して問合せを行うことができる会員サイトです。

以下の2つのパターンが考えられます。

  1. 自社が自家保険を始める際に自社だけではノウハウが無いので専門家を探したい場合
  2. 保険の専門家が自身のカバーしていないパターンの自家保険を顧客の要望でサポートすることになりそのためのビジネスパートナーを探したい場合

 

なるほど強みはSIMに登録されている保険専門家のネットワークということですね。

さらにselfinsurancemarket.comはすでに会員が80社以上あると以前にインゲマーが発言していたと思います。

 

なぜSIMはブロックチェーン企業のiXledgerとの提携に至ったのか

おそらくSIMとしては登録会員を増やしたいとかサイトを活性化したいというモチベーションが高いはずなので、なんらかの形で施策を打ちたいと考えていたのではないかと推測します。

 

そしてなんとたまたま以下のツイートを見つけました!

 

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もろですね。もろ。

 

翻訳すると、

Jacksonさん、多くのコストをかけずに暗号通貨をセットアップして、私のサイトの会員にインセンティブを与えることができる会社を知らないでしょうか?よろしくお願いします。 Dominic Higham

 

欧米ではこんな感じでTwitter上でビジネス上の課題を話すんですね。

日本ではなかなか考えられない。

やはり欧米はすごいな。

 

ということでIXTとiXledgerプラットフォームを使えば簡単に上記のことができるというのが今回の提携に至った経緯でしょう。

提携記事はこちらです。

www.reinsurancene.ws

 

インゲマーもIXTはiXledgerを動かす燃料であるとともにインセンティブを与える手段でもあると言及しています。

サイト上で会員に対して暗号通貨により簡単にインセンティブを与えたいSIMとIXTを使ってもらいたいiXledgerの思惑が合致した形です。

 

IXTはどのように使われるのか?

皆さん気になるのはこれだと思います。

ここからは私の推測なので間違っていたらすいません。

 

SIMの既存会員が顧客や別の専門家を会員サイトへ紹介すると報酬がもらえたりするため、短期的には会員が増えることが期待できます。その際は専門家たちへ報酬を与えることがメインとなりそうなので直ぐに売り上げには繋がらないような気がします。。

しかし例えば顧客へ何らかのデータ(情報)を提供するためにIXTでやり取りが始まればIXTが買われ、それらのIXTがサイト上で十分に使われる可能性があると思います。

 

SIMウェブサイトリニューアルお披露目会

最後にリニューアルに関してです。

先日突然以下のツイートが出てきましたが、24日月曜日のアメリカ時間でSIIA National Educational Conferenceという保険専門家向けのイベントで出展するとのことです。

しっかり「Powered by iXledger」と入っていますね。

ここでウェブサイトについてもお披露目するということで、まずは会員数を拡大して欲しいです。

 

 

 

ローマの道はホント1日にして成らずですが、プロジェクトは着実に進んでいるので、のんびりと待ちましょう🚀

 

iXledgerのブログを要約と翻訳 - Creating an API, Helped By Swagger

 

今回は以下の記事を翻訳、要約していきます。オリジナルの投稿はMohammed  Yafiiさん執筆です。

Creating an API, Helped By Swagger | iXledger

 

まあはっきり言って誰向け??的な記事ですが、、。

ここで述べている技術を使ってQ4のサードパーティ向けAPI解放も予定通り進んでくれればいいですね。

 

要約

  • OpenAPIの仕様に準拠するためにSwaggerは便利なツールである
  • ローカルでも使用できる
  • Redocという類似のツールもあるが作者はSwaggerを好む

 

それでは本文です。

 

APIの仕様書を書くことは、やり方によっては恐ろしく時間がかかるプロセスになる可能性があります。プログラマーやアーキテクトの中には、コードを積極的に書く作業部分だけが好きな人もいれば、ドキュメントを徹底的に作ることを楽しむ人もいます。もちろん、APIを文書化することは、あなた自身の利益のためだけでなく、APIの消費者であろうと、それに貢献することが期待される人であろうと、あなたのAPIを使用したい人の利益のために重要です。

(補足)僕の経験では一般的にはドキュメント化は苦痛です。。

 

Swaggerとは

Swaggerは、OpenAPI仕様に準拠したAPIの設計、構築、文書化、テスト、標準化のためのツールを提供して、この一連のプロセスをより洗練させることができます。

Swaggerを使用して、オンラインのSwaggerEditorでYAMLファイルを入力するだけで、最新のAPIを設計して文書化することができます。

エディタはpetstoreからペットのGET、POST、PUT、DELETEの使い慣れたエンドポイントを文書化し、RESTfulなデザインのpetstore APIの設定例となるYAMLファイルを提供します。エディタの横にはSwagger UIがあります。これは、構造化された読みやすくインタラクティブな形式でAPIをレイアウトしています。

引用元:https://www.ixledger.com

 

Swaggerエディター

それぞれのメソッドを拡張して、説明、パラメータ、リクエストボディとレスポンスボディの例、レスポンスコードなど、より詳細な情報を表示することができます。

だから、もしあなたがこれらのいずれかを省略したら、必要な詳細を記述していないことに気づくでしょう。Open APIの仕様はこちら

引用元:https://www.ixledger.com

 

 

SwaggerEditorの使用

SwaggerEditor / SwaggerUIの組み合わせは、一定のフィードバックを提供し、エディタで変更が加えられるたびにUIのライブアップデートを提供し、構成ファイルの出力を常に視覚化することができます。

これに加えて、SwaggerEditorは設定ファイルを書き出す際に、構文エラーがあるか、またはコンフィギュレーションの値がOpenAPIの仕様に適合していない時は発生したエラーを強調表示します。

私自身のバックグラウンドに基づくと、これは私にとって最も有用な機能でした。APIを設計する際にAPIの消費者の視点からより多くのことを考えるようになるだけでなく、個人的には、ウェブ上に散在する「良いREST APIデザインガイドライン」をすべて徹底的に調べることなく、うまく構造化されたAPIを作ることに関して様々な良いポイントを得ることができました。

APIを設計するときの正しい構造を見つけるために苦労してきた以前の経験からすると、APIを定義する設定ファイルを作成する際のヒントが提供されるのはとても有用です。 更に詳しく知りたい場合はOpenAPI仕様を参照することができます。私が設定ファイルを書いている間、REST APIの達人が私の隣に座っているような感じです!

ローカルホストでSwaggerを設定する

Swagger EditorはNodeJSを使用してローカルでダウンロードまたはWebで使用できます。

また、npmを使用してSwagger UIをインストールすることもできます。これにより、コード内でローカルに仕様を定義し、SwaggerUIにロードすることができます。

利用する場合はGitHubレポをチェックしてください。

 

ReDoc - Swaggerの代替

ReDocはSwaggerUIに似たクールなオープンソースツールで、APIのドキュメントを手助けし、OpenAPI仕様に準拠しています。

ReDocは、ドキュメントとやりとりするための3列のスタイルのインターフェイスを提供します。左側のナビゲーションパネル、中央のメソッドドキュメント、右側のパネル上のさまざまなコードサンプルが含まれます。

  

ここでライブデモをチェックすることができます。

 

RedocとSwaggerの違い

RedocとSwaggerの重要な違いは、SwaggerのUXはナビゲーションの上部にある低レベルのREST HTTP中心スタイルを強調しているのに対し(例: "HTTP:GET:/companies/{companyName}/employees/のような表記を中心に表示") 、RedocのUX設計ではインターフェースの説明を強調していることです(例えば、「全社員を取得」)

(API)を使う側の視点から見ると、これらの表現により、APIドキュメントを初めて見た際に必要な機能を簡単に見つけることができます。個人的には、SwaggerのREST HTTP中心スタイルで仕様書を作成した後、それをコード化してよりシームレスで構造化したので、私はRedocよりSwagger UXスタイルを好んでいます。

 

Gen Reの記事の翻訳: The Future of Blockchain in Insurance

今回はGen Reがプレスしたこちらの記事を翻訳してみます。 

記事を書いたのは上海のAn氏でシニアアンダーライターの方です。

The Future of Blockchain in Insurance | Gen Re 

Issue: August 2018 | P/C General Industry |  Download PDF | English | ChineseBy An Wang, Senior Underwriter, Shanghai

ブロックチェーンは革新的な技術であり、インターネット時の変革と同じように、ビジネスに大きな影響を与える可能性があります。そのためブロックチェーンによる大きな可能性に様々な組織がアプリケーションの開発競争をしており、さまざまなセクター間で研究活動が盛んに行われています。

この記事では、ブロックチェーン保険業界にもたらす可能性のある多くの利点と、克服する必要があるさまざまな課題について説明します。

 

概要

ブロックチェーン(Blockchain)は、特にIoT(Internet of Things)やAI(Artificial Intelligence)などの新興テクノロジーとリンクして、短期的にも長期的にもいくつかの分野で大きな可能性を秘めています。しかし、新しいアプリケーションを提供する可能性は、ブロックチェーン技術自体の開発状況にも左右されます。中期的および短期的には、ブロックチェーンを適用できる3つのカテゴリがあります。

    • データの保存と交換
      ブロックチェーンを使用してデータとファイルを保存できます。この技術は、現在の記憶手段(ハードディスクやクラウドストレージなど)と比較して、より安全で追跡可能な記録を提供します。

 

    • ピアツーピア電子決済
      ビットコイン(およびその他のブロックチェーンベースの通貨システム)は、(信頼ベースの電子決済システムではなく)証明ベースの電子決済システムです。この仕組みは、透過的かつ追跡可能な電子送金を保証しながら、非常に効率的です。

 

    • スマートコントラクト
      スマートコントラクトは、さまざまなパラメータが事前に設定されているデジタルプロトコルです。事前設定されたパラメータが満たされると、スマートコントラクトは人間の介入なしに様々なタスクを実行することができ、効率が大幅に向上します。

 

データストレージとP2P(peer-to-peer)電子送金は、短期間で実現可能なブロックチェーンアプリケーションです。この段階では、ブロックチェーンの技術的な利点は、データ交換の効率と大規模なデータの記録に主に反映されます。

ブロックチェーンを介したスマートコントラクトは、中長期的により重要な役割を果たすでしょう。その時までに、ブロックチェーン技術は、保険会社のビジネスモデル、産業管理モデル、制度規制に大きな影響を与えます。当然のことながら、克服すべき課題があり、進化中にブロックチェーン自身の欠陥やリスクが発生するにつれて、さらなる技術革新が必要となるでしょう。しかし、何十年も前のインターネット技術と同様に、ブロックチェーンは変革の技術であることを約束します。

 

保険におけるブロックチェーンアプリケーションのシナリオ 

マクロレベル

ブロックチェーン技術の支持者は、データ獲得の障壁を打ち破り、業界でのデータ共有とデータ交換に革命を起こす力があると考えています。中小規模のキャリアはブロックチェーン技術を使用してより高品質で包括的なデータを入手し、特定のニッチ市場でより正確な価格設定と製品設計を通じて新しい機会と成長へのアクセスを提供することができます。

同時に、多くの関係者を含むブロックチェーンベースの保険および/または再保険交換プラットフォームも、業界のプロセスを刷新します。例えば、Zhong An Technologyは現在、上海の再保険会社と緊密に協力して、ブロックチェーン再保険交換プラットフォームを構築しようとしています。

 

シナリオ1 - 相互保険

ブロックチェーンは、仮想の意思決定センターとしてのDAO(分散自律組織)を介したピアツーピアメカニズムであり、各被保険者が支払う保険料はDAOに保存されます。被保険者一人ひとりが投票権を持つため、申し立てが発生したときに最終的な請求の解決を決定します。 Blockchainは、その分散化のおかげで、プレミアムの回収、管理、クレーム支払いを行うことで、プロセスを透明かつ高効率にします。

中国では、Trust Mutual Lifeはブロックチェーンと生物学的識別技術に基づいたプラットフォームを構築しています。 2017年8月、Trust Mutual Lifeは、すべてのメンバーがファンドに従うことができる「Courtesy Help Account」と呼ばれるブロックチェーンベースの相互生命保険商品を開始しました。さらに、同プラットフォームは、同様の規模の伝統的な生命保険会社よりも運用コストを削減します。

 

シナリオ2 - マイクロ保険(特定シナリオにおける短期間の保険商品)

短期保険の一例は、カーシェアすること、またはインターネットを介して予約を提供し、宿泊施設を賃貸する際に発生する。そのような保険商品は、主にサービスプロバイダによって事前に購入され、次いでエンドユーザによって購入される。ただし、ブロックチェーンを使用すると、エンドユーザーは、実際の使用、開始、期限切れの日時に基づいて、いつでも保険を購入することができます。このようにして、記録ははるかに正確になり、潜在的な紛争を避けることができます。

 

シナリオ3 - 自動財務決済

ブロックチェーンの技術的特徴には、財務決済に固有の利点があります。スマートな契約によって、保険引受、保険料徴収、損害賠償、さらには再保険まで、ブロックチェーンを効率的かつ安全に適用できます。

 

ミクロレベル

ブロックチェーンは、製品設計、価格設定、クレームサービスのパターンを変える可能性があります。

    • パラメトリック保険 (例:農業保険、フライト遅延保険など)
      パラメトリック保険は、リアルタイムのデータインターフェースと異なる当事者間の交換が必要です。それはリスク移転の効率的な形態ですが、さらなるコスト改善の余地があります。パラメトリック農業保険や飛行遅延保険を例にとると、クレーム解決と支払いのためには人間の介入が必要です。
      ブロックチェーンにより、データ交換の効率を大幅に向上させることができます。スマートコントラクトは、保険会社の運用コストを大幅に削減する保険金請求、損害賠償などの面で人間の介入をさらに減らすことができます。さらに、業務効率が向上し、顧客満足度が向上します。
      中国の一部の保険会社はすでにブロックチェーンベースの農業保険に取り組んでいます。たとえば、2018年3月、PICCはブロックチェーンベースの家畜保険プラットフォームを立ち上げました。現在、プロジェクトは牛に限られています。各牛は、ライフサイクル全体にわたってブロックチェーンベースのプラットフォームで特定され、登録されます。必要な情報はすべてプラットフォームにリアルタイムでアップロードおよび保存されます。クレームはブロックチェーンを介して自動的に開始され、解決されます。プラットフォームは、効率的で信頼性の高い食品安全追跡システムとしても機能します。

 

    • 自動車保険、住宅保険(火災保険など)
      ブロックチェーンは、IoTと組み合わせると、自動車保険および住宅保険の分野で幅広いアプリケーションシナリオを持っています。
      個々の車両の視点からのアプリケーションと、全体としてのポートフォリオがあります。個々の車両の観点からは、各車両の完全な履歴はブロック単位で保存されます。この機能により、保険会社は、各車両、メンテナンス、事故、車両部品の状態、履歴、所有者の運転習慣に関する正確な情報にアクセスすることができます。このようなデータは、各車両ごとの専用情報に基づいてより正確な価格設定を容易にします。
      被保険者の観点からは、ブロックチェーンとIoTを組み合わせることにより、請求サービスのプロセスが簡素化され、決済効率が向上します。
      全体の観点からは、ブロックチェーンとIoTは特に中小規模のキャリアにとって、ビッグデータ取得障壁を大幅に下げることができます。これは、自動車保険の価格精度と新製品開発にプラスの影響を与えます。
      例えば、自動車保険(UBI)を利用する自動車保険は、保険適用された自動車の正確な時刻と経路を記録して共有することが技術的に可能であり、UBIのポリシーをより正確に評価することができます。もちろん、保険会社は、被保険者車両の内蔵センサーが故障したり、接続が失敗した場合の対処方法を検討する必要があります。さらに、保険会社は、そのような状況が発生したときのために、UBIポリシーの上にアンブレラポリシーが必要かどうかを判断する必要があります。

 

    • 運送保険
      ブロックチェーンとIoTにより、商品、貨物船、車両などのリアルタイム情報共有が可能になります。これは請求サービスの効率を向上させるだけでなく、道徳的災害をある程度軽減するのにも役立ちます。この点に関して、Maersk、EY Guardtime、XL Catlinは最近、ブロックチェーンベースの海上保険プラットフォーム協力プロジェクトを開始しました。その目的は、データと情報の交換を促進し、すべてのステークホルダー間の運営コストを削減し、共有情報の信頼性と透明性を向上させることです。

 

    • 国際プログラムの決済とプレミアム/保険請求管理
      ブロックチェーンベースのテクノロジーにより、保険会社、ブローカー、および企業のリスク管理者は、国際プログラムの決済と日常の管理業務の効率を向上させると同時に、異なる国や地域からのデータエラーを減らし、為替損失を回避することができます。

 

    • 保険請求詐欺への対応
      保険請求の有効性と調整額を検証するためにブロックチェーンが既に適用されています。カナダでは、ケベック自動車保険規制当局(QuébecAuto Insurance)がブロックチェーンベースの情報交換プラットフォームを導入しています。ドライバー情報、車両登録情報、車両の技術検査結果、自動車保険および請求情報などはすべてプラットフォームを通じて共有されます。プラットフォームは、保険会社の運営コストを削減するだけでなく、詐欺を効果的に削減するのにも役立ちます。プラットフォームにアクセスできるすべての保険会社は、車両が盗難されたと報告されたときにリアルタイムで通知を受け取ります。保険会社は、各車両の技術情報に完全にアクセスできるため、個々の保険契約者にとってより正確な価格設定が可能になります。

 

    • 保険請求決済
      スマートコントラクトを使用すると、保険契約の条件が満たされたときに被保険者は自動的に補償を受けることになります。決済を調整するために人間の介入は必要ありません。将来的には、一部の保険商品は効果的にスマートコントラクトを利用し、カバー範囲、利用規約は実際にスマートコントラクトのパラメータとなります。パラメータが満たされると、スマートコントラクトとブロックチェーンに格納されたレコードによってポリシーが自動的にトリガされます。このようなビジネスモデルは、保険会社への信頼を高めるだけでなく、業務効率を大幅に向上させ、コストを削減します。それはまた、道徳的ハザードを減らすのに役立ちます。


チャレンジと課題

分散化は情報の共有を強化し、情報の非対称性がもたらす独占的利点を減少させる。そのような状況下では、保険会社は価格設定、製品開発、請求サービス、さらには評判リスクにもっと注意を払わなければならない。このすべてが、会社経営にとって新たな課題になっています。

同時に、保険業界のあらゆる側面は、案件の初期段階でオリジナル情報の正確性を確保することに重点を置く必要があります。被保険者からの虚偽の申告にどのように対応するかを知ることは重要です。

よりマクロ的な観点からは、開発の初期段階では、技術開発や規制上の制約のペースに沿って、データの「ローカライズされたブロック」が不可避になります。

理論的には、ブロックチェーンをハックすることは不可能ですが、データ保護はローカライズされたブロックの問題になります。したがって、これらのローカライズされたブロックを保護するには、より高いサイバーセキュリティ保護が必要になります。

ブロックチェーンと他の技術との相互作用は、既存の仲介役割が異なる分野の新しい技術に置き換えられることを意味する可能性があります。保険業界が仲介業者の継続的な発展を確実にしたい場合、ブロックチェーンによってもたらされる既存の商流ビジネスモデルへの混乱の可能性を取り除くべきである。

ブロックチェーン技術を採用することに関連して必要な投資(有形および無形の両方のコスト)は、この段階では多くの企業にとって大きな考慮事項です。保険会社や再保険会社は多数のシステムを運用しており、ブロックチェーンベースのテクノロジー/プラットフォームを統合する決定は軽く取られるべきではありません。ブロックチェーンの進化の現段階では、これは保険会社が直面する最大の障害の1つになる可能性があります。

全体を通してブロックチェーンは勇気づけられる見通しであり、この技術革新が各地の保険会社にプラスの効果をもたらすと信じるあらゆる理由があります。同時に、相互に関連する課題を理解し、業界の発展を促進して、エキサイティングな新しい時代になることを約束する必要があります。

 

iXledgerのブログを要約と翻訳 - One nonce at a time: Ethereum blockchain transactions

今回はイーサリアム担当のValdi Kamenarovさんの記事です。

One nonce at a time: Ethereum blockchain transactions | iXledger

 

イーサリアムのディープな技術的な話ですので、技術者以外は読み飛ばしてもらってもOKです。というかiXledgerはやはり既にかなりの知見を貯めてますね。この辺りまで行き着いている技術者は世界でも少ないでしょう。 

要約

 

翻訳

ブロックチェーンは素晴らしい技術ですが、他の優れた新しいテクノロジーと同じように、インフラや開発においてはまだまだ長い道のりがあります。

この記事ではiXledgerのエンジニア達が取り組んだ開発における様々なチャレンジの一例を紹介します。

 

イーサリアムトランザクションとノンス

詳細に入る前にまずはイーサリアムでどのように処理が動作するのか見て行きましょう。

 

1つのトランザクションはシンプルに1つの署名されたデータパッケージです。データパッケージはイーサリアムネットワーク上のある外部アカウントから別の外部アカウントへの送信内容が含まれています。

 

外部アカウント

外部アカウントとはイーサリアムの用語で人間が持つアカウントのことです。我々が持っているイーサリアムのウォレットアドレスです。対して自動実行されるアカウントのことをコントラクトアカウントと呼びます。

 

トランザクションはいくつかの値と1つのノンスからなります。ノンスには次に示すように2つあります。

 

トランザクションノンス - 送金者によって実行されたトランザクションの数

 

プルーフオブワークノンス(PoW) - プルーフオブワークの条件を満たすために調整するための意味のない数値。

 

今日はトランザクションノンスの話です。

 

ある外部アカウントが新しいトランザクションを送信する場合、その外部アカウントのトランザクションノンスの値が1足されます。

これだけだと良さが全然伝わらないですね。

しかしこれがある事で実は誰かがあなたのアカウントに対してリプレイアタックを仕掛けることが抑止されます。

 

2つのトランザクションが同じトランザクションノンスでシステムに入力されたら、片方のトランザクションだけが処理され、もう一方は破棄されます。

 

さらに考慮すべきこととして現在のノンスと新しいノンスの間にギャップがある場合、ギャップが解消されるまで新しいノンスのトランザクションは実行されません。

例で説明します。

https://www.ixledger.com/wp-content/uploads/2018/08/Diagram-Blog-.jpg

もしあなたが複数のトランザクションを送信して、3番目が失敗したとします。その場合3番目のトランザクションが処理されるまで他のトランザクションはストップします。

 

トランザクションの署名: ノード  vs オフライン

 

取引がネットワークで処理されるためには外部所有アカウントの秘密鍵でパッケージ化して署名する必要があります。

 

通常、ブロックチェーンノードが処理する場合、ネットワーク経由でプライベートキーをブロックチェーンノードに送信するため、セキュリティリスクが発生します。

もう1つの方法は、トランザクションブロックチェーンノードの外部で署名し、署名されたパッケージをノードに配信し処理します。この方法はハードウェアウォレットで使用され、プライベートキーがパブリックな場所では決して送信されず、署名されたトランザクションのみが送信されます。こちらはトランザクションを署名する必要があるので手順がやや複雑になります。

 

課題

ここからが難しい部分です。アプリケーションがすべての顧客の要求を一括してトランザクションを行う必要があると考えてみましょう。

 

その際トランザクションごとにノンスが正しく設定されていることを事前に確認する必要があります。(そうしないとエラーが起きたら全部の処理が止まるのでかえって非効率になってしまいます。)

 

例えばEthereumのJSON RPC APIコール(eth_getTransactionCountやライブラリなど)を介してトランザクションノンスを取得する方法がありますが、残念ながら、これはほとんどの場合うまく行きません。この機能は、現在のブロックおよび保留中のブロック内のトランザクショントランザクション数を取得しますが、トランザクションプール(txpool)に追加のトランザクションが存在する可能性があっても考慮されません。これにより、txpool内のトランザクションですでにノンスが使用されていた場合に間違ったノンスが返されます。

 

解決案

解決案1:txpoolを使用してアプリケーションでnonceを解決する

eth_getTransactionCountがすべてのトランザクションを返さない場合がありうるのでtxpoolを取得し、潜在的トランザクションをチェックし、それに応じてノンスを正しく計算することができます。

 

メリット:ほとんどの場合正しいノンスを持つようになり、ノードに依存しません。(ただし対象のノードが同期していない場合はうまく行きません)

デメリット:作成するトランザクションごとに全件をフェッチして反復する必要があるため非効率的です(処理量が増えてしまいます)

 

解決案2:パリティノードでの実装を使用する

ParityノードはGethと比較してより豊富な機能を提供します。その1つにnextNonce(アドレス)を使用してnonce値を取得できます。

 

メリット:最初のソリューションと比較して、ブロックチェーンノードで効率的なノンス処理が行えます。

デメリット:アプリケーションが接続できるノードを制限され、理想的ではありません。(多くのノードがgethを採用している)

 

解決案3:アプリケーション内でノンスを完全に処理する

トランザクションを順序付けし、ノードに絶えず照会する必要なしにノンスを割り当てることを担当するカスタム・トランザクション・マネージャーを作成することです。

 

メリット:他の2つのソリューションよりも高速だと思われます。

デメリット:ブロックチェーンのワールドステートから隔離され、独自の問題が発生します。

 

結局それぞれの案にメリット、デメリットがあり、実現にはトランザクションの再試行やキャンセルなどの複数の追加要件や改善が必要です。

 

重要なことは、ブロックチェーンのエコシステム全体がまだこのような多くの課題を抱えていることです。

ソフトウェアエンジニアとしての我々の知見を共有することでイーサリアムの改善に役立つことを望んでいます。

 

以上です。